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- タイヤ交換の見積もりが高額で驚いた
- タイヤを長持ちさせたいけど、具体的な方法がわからない
- タイヤ交換の基準を知りたい
車の部品の中でもタイヤは高額です。交換費用を抑えるために「タイヤを長持ちさせたい」と多くの人が考えますが、具体的な方法は意外と知られていません。
この記事では、タイヤ交換の基準を明らかにして、タイヤを長持ちさせるコツを5つ紹介します。この記事を読めば、タイヤの上手な使い方を理解し、経済的に余裕のあるカーライフを過ごせるようになります。
タイヤを長持ちさせるコツに運転技術は必要ありません。安全運転と適切なメンテナンスを習慣化できれば、5つのコツを実践できます。安全性と経済性を両立したい人は最後まで読んでください。
タイヤ交換の基準は残り溝とゴムの劣化

タイヤの交換基準はトレッド面(地面に接する面)の残り溝とゴムの劣化で決まります。
スリップサインが現れたら交換時期
タイヤの使用限度を示す目印がスリップサインです。スリップサインは、トレッド面の溝が1.6mmまで摩耗すると現れます。スリップサインが1か所でも現れたタイヤは使用禁止です。≫国土交通省(外部サイト)
スリップサインの確認方法
タイヤ側面にある「▲マーク」の延長線上をたどって、トレッド面の溝を確認してください。溝の底の一部が盛り上がっている部分がスリップサインです。
クラックが発生したら要注意
タイヤ表面にクラック(亀裂)が発生したら注意が必要です。クラックの主な原因は、紫外線や雨水によるゴムの劣化です。クラックがコード(タイヤ内部の補強繊維)に達するとパンクのリスクが高まります。JATMAでは、クラックがコードに達したタイヤは交換を推奨しています。≫JATMA(外部サイト)
クラックを引き起こす要因
- 紫外線や雨水が当たる場所で保管する
- 空気圧不足で走行する
- 油性ワックスを塗布する
タイヤを長持ちさせるコツ5選

タイヤを長持ちさせるには、残り溝の摩耗とクラックの対策が必要です。下記2点を軸に、タイヤを長持ちさせるコツを5つ紹介します。
- 溝の摩耗を遅らせる対策
- トレッド面に生じる摩擦が少なくなれば、摩耗の進行を抑えられます。摩擦を少なくするには、運転やメンテナンスに工夫が必要です。
- クラックの発生を遅らせる対策
- ゴムの劣化を抑える「劣化防止剤」が、タイヤの表面に塗られています。劣化防止剤を落とさないように扱えば、クラックの進行を抑えられます。
※劣化防止剤:紫外線や雨水によるゴムの劣化を抑える薬品
月1回の空気圧点検
タイヤの空気圧点検は月1回の頻度で実施してください。自動車メーカーが指定した空気圧に調整すれば、タイヤのトレッド面は正しく路面に接地します。空気圧が不適切だとトレッド面に余計な負荷がかかり、偏摩耗(特定の部分だけ異常に摩耗する)の原因になります。≫JATMA(外部サイト)
車の指定空気圧が記載されている場所は、運転席のドアを開けた内側です。空気圧点検は、ガソリンスタンドやタイヤショップなどで依頼できます。
不適切な空気圧で起こる偏摩耗
- 空気圧が高すぎる場合:トレッド面の中央だけが路面と接地して「センター摩耗」が進む
- 空気圧が低すぎる場合:トレッド面の両肩だけが路面と接地して「両肩摩耗」が進む
「急」がつく運転を避ける
急ブレーキ、急発進、急ハンドルといった「急」がつく運転は避けてください。トレッド面と路面との間に摩擦力(負荷)が増えて、摩耗が早まります。
たとえば、急ハンドルは遠心力によりトレッド面の外側に摩擦力が集中して偏摩耗の原因になります。≫ブリヂストン(外部サイト)
交通ルールを守って安全運転を心がければ、誰でも急がつく運転を避けられます。
5,000kmごとにタイヤのローテーションをする
走行距離5,000kmごとにタイヤのローテーション(タイヤの装着位置入れ替え)を実施しましょう。エンジン重量やハンドル操作の負荷が大きい前輪は、後輪より早く摩耗します。ローテーションを定期的におこなえば、トレッド面の摩耗が均一になり長持ちします。
不要な荷物を降ろす
車に積んでいる不要な荷物は降ろしてください。車の重さが増えるほどタイヤへの負荷が増えて、摩耗が進むからです。不要な荷物を降ろすと、タイヤを長持ちさせつつガソリン代の節約にもつながります。
車重を軽くするメリット
- タイヤの負荷が減り摩耗を抑えられる
- 車を動かすエネルギーが少なく済み、燃費が良くなる
油性タイプのタイヤワックスを使わない
油性タイプのタイヤワックスは使用しないでください。タイヤの劣化防止剤は油に溶けやすい性質だからです。タイヤワックスを使用するなら水性タイプを選び、泥やホコリを落とす程度で十分です。
タイヤワックスの違い
- 油性タイプ:強いツヤ出しが目的。長期使用で劣化防止剤を溶かすリスクあり。
- 水性タイプ:汚れ落としと軽い保護が目的。ゴムへの負担が少ない。
タイヤを長持ちさせるコツは安全運転とメンテナンス

タイヤを長持ちさせるには、安全運転と適切なメンテナンスが欠かせません。この記事で紹介した5つのコツを習慣化できれば、安全性と経済性を両立したカーライフが実現します。まずは交通ルールを守った安全運転と、月1回の空気圧点検から始めてください。
タイヤは大切な人を乗せて走るためには欠かせない部品です。5つのコツを意識した安全運転とメンテナンスを心がけましょう。